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トップページ > 代表長尾が語る > おすすめBOOKS 2021年版

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おすすめBOOKS

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失敗を語ろう。
失敗を語ろう。 辻 庸介 日経BP 1600円
 マネーフォワードCEOによる起業ストーリー本。著者は、1976年大阪生まれで、京都大学農学部を卒業後、ソニーに入社。そこからマネックス証券に転籍し、2011年ペンシルバニア大学ウォートン校MBAも修了したという人。2012年にマネーフォワードを設立し、2017年9月にはマザーズ市場に上場している。
 サブタイトルは、「わからないことだらけを突き進んだ僕らが学んだこと」で、上場までの足跡を綺麗事ばかりではなく失敗談も正直に書いていて好感が持てる一冊。
 学歴やソニーからマネックス証券に移ったあたりは「特別」な感じで一般人には縁遠いかもしれないが、起業時の苦労や資金集め、初プロダクトが大コケした話などは、起業を目指す多くの人に参考になると思う。上場後3年以上経っても赤字を出し続けているのは「資本の暴力」だと思うので気に入らないが、ITやクラウドサービスなどを手掛ける技術系開発系の企業および経営者は、学ぶべき点が多いだろう。私も、弊社の開発系のマネージャーには読ませようと思った。おすすめです。

アマゾン化する未来
アマゾン化する未来 ブライアン・デュメイン ダイヤモンド社 1800円
 世界を席巻し巨大化するGAFAの中でも、最も恐ろしいのはAmazonである。ITやネットだけでなくリアルビジネスを持っているからだ。そして更にそれを安く提供しようとするからやっかいだ。ネット上で高く売ろうとする企業にはリアルな地上戦や低価格で対抗できる。だが、ネットもリアルも押さえられ、その規模を活かした低価格で攻められたら戦いようがない。だから「Amazonエフェクト」という言葉はあるが「Facebookエフェクト」や「Googleエフェクト」という言葉はない。Appleはリアルな製品を持っているが、高単価の高級品だ。私は使っていないし、使わなくても不便はない。FacebookやGoogleは使っているが、極力個人情報などは入れない。だが、Amazonには、プライムビデオで何を見て、どんな商品を買っているかをすべて握られ、それを住所やクレジットカード情報と紐づけられている。そうと分かっていても、他に置き換えられるサービスはなく仕方なくAmazonを使い続けている。更に言えば、気づかない内にAWS上でサービス提供されているアプリやシステムを使っている可能性も高い。
 Amazonは本当に怖い存在である。だからこそ彼らの考えやビジネスのカラクリを知っておく必要がある。本書は、「フォーチュン」などに記事を書いて来たベテランジャーナリストによるもので、Amazonに好意的ではあるものの、否定的な意見も書かれていて、Amazonの強みだけでなく弱みを知るにも有効な本だろう。あまり弱みはないが、Amazonが得意としないことはある。そこで細々と生き残るか、それともAmazonと戦うか。本書を読んで考えてみると良いと思う。ちなみに本書のサブタイトルは「ベゾノミクスが世界を埋め尽くす」である。

サステナブルビジネス
サステナブルビジネス 出雲 充 PHP研究所 1600円
 ミドリムシ(学名:ユーグレナ)で世界を救う会社、ユーグレナの社長によるソーシャルビジネス論。東京大学農学部時代にバングラデシュで出会ったマイクロファイナンスのグラミン銀行に影響を受け、ミドリムシでCO2を減らし食糧や燃料を生み出すサステナブルな事業を立ち上げたと言う。それが今や東証一部上場企業なのだから、立派なものだ。
 著者の創業の原点であるバングラデシュの子供たちにユーグレナ入りのクッキーを累計1000万食無料配布もしている。まさに社会の課題を解決するソーシャルビジネスであり、脱炭素で持続可能性を高める素晴らしい取り組みなのだが、私としては、上場企業として収益や配当も求められる矛盾をどう乗り越えて行くのかに興味がある。本書には「儲けを最優先するこれまでの資本主義、金融資本主義的な価値観から、サステナビリティ、持続可能性を重視する価値観へと転換することが、日本はもちろん、世界の個人や企業、社会において重要なことだと考えている」と書かれている。著者によると2025年にはその価値観の転換が起こり、新しい時代へとシフトして行くのだそうだ。
 本書を読むと、ユーグレナを応援したくなるし、著者の熱い想いも伝わってくる。是非綺麗ごとの夢物語で終わらずにバイオ燃料も実現させ、世界中にユーグレナのプラントでも作って食糧危機から地球を救ってもらいたいものだ。SDGsやESGを標榜している企業は必読。世のため人のために起業したいと考えている若者も読んでみると良いだろう。

革命はいつも、たった一人から始まる
革命はいつも、たった一人から始まる 藤原和博 ポプラ社 1600円
 元リクルート社フェローで、杉並区立和田中学校・奈良市立一条高等学校の元校長でもある教育改革実践家による、ビジネス創造、事業開発の指南本。義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校の校長になったことで有名になった人だが、リクルートで、それまでなかったフェローという肩書をもらったりするほどの活躍をしたくらいだから、とてもユニークで、行動力がある人なのだろう。
 本書では、著者が手掛けたビジネス創造の事例が紹介されている。気に入った時計がないからと、オリジナル時計を作り、販売もしてしまう。1台300万円のかき氷機を作り、ラオスに学校も建てる。学校の制服をネット注文出来るようにしてコストダウンし、高校の講堂をあの新国立を作った隈研吾に設計させてしまう。アイデアを形にし、人を巻き込んでビジネスとしても成立させていくプロセスは面白いし参考になる。
 著者は、一般の個人とは言えないが、一人から革命を始めて一定の結果を出している。コロナ禍で自社のビジネスの将来に不安がある企業も、一からアイデアを形にしていく業態変革の革命を起こしてもおかしくはないだろう。「うちの事業は将来がない」「コロナが長引いたらどうしよう」と愚痴っているヒマがあったら本書を読んで新規事業の一つでも立ち上げてみよう。革命はいつも、たった一人から始まる。それなら中小零細企業であっても革命が起こせる。

 

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